【第二十四話】あじの干物
当館はもとより、伊豆の旅館では朝食のメインはこちらが多くご提供されております。
あじの干物のシェアは静岡が全国のおおよそ4割を占めており、その中でも代表格は
ここ沼津でございます。
以前は、全国の1/3を生産している時期もあり、また余談ではございますが
2018年7月には「あじの干物をどれだけ並べられるか?」というギネス記録にも挑戦するなど
市全体で盛り上げようとしております(結果は3,287枚で見事に新記録!)。
干物とは、そもそもお刺身とは同じ魚でも味は同じではございません。
干物は生魚を焼くよりもジューシーさが劣る。とは思っておりませんか?
実は逆でして、魚は干物にして焼いた方が水分量が多いのです。
これは製造過程において、塩に漬ける工程がございます。
そこで筋繊維の隙間が小さくなり水分が抜けにくくなるのだそうです。
そんなトリビアを思い浮かべながら、お召し上がりになるとより一層美味しくなる事
間違いなしですよ!