【第二十二話】北に流れる狩野川
狩野川とは、伊豆半島を流れる狩野川水系の本流の一級河川。水系の流域面積は静岡県の面積の11%を
占める大河であり、鮎の友釣り発祥の地という説があるほど盛んで狩野川を制すれば全国を制す」と
評されております。また源流部では天城山の清流を利用した山葵(わさび)栽培が盛んです。
狩野川の最大の特徴としては、北流するという点で県内では本川だけあり、これはかつて島であった
伊豆半島が、フィリピン海プレートの移動によって本州側のプレートに衝突し隆起したことに
よります。また、一級水系の大河川にしては河口付近でもそれほど川幅が広くなっておりません。
これは大支流である黄瀬川が造りだした三島扇状地(黄瀬川扇状地とも)が
ある事によります。また水利用の大型ダムがなく、これは一級水系にしては数少ない特徴で
あるといえるでしょう。